塗装工事の裏事情!
目次
本来の塗装工程
実際の工事は…
何でも予算次第!
それでも…
目次
本来の塗装工程
さて持ち家持たない
あるいは雪が降らない地域の人には
あまり塗装には縁がないでしょう。
ここ東北地方では屋根や壁を
定期的に塗装するのが一般的です。
何故なら雪で家が痛むからです!
壁が沿ったり屋根が錆びる原因は
殆どが雪です。
浜辺に住んでる方なら
潮風で更に痛みます。
自分は以前パチプロに成る前は
住宅リフォームの営業をしてました。
内容はトイレ・風呂・キッチン・雨樋
下水…とにかく家のことは全部です。
当然塗装工事もしてました!
今回は塗装をメインに
記事にしたいと思います。
塗装工事と言うと塗るだけなので
一見簡単そうな仕事に見えるでしょう。
実際は意外と大変なのです!
それでも水道工事や
大工工事に比べたら
簡単かもしれませんが…
高いところで作業しますから
高所恐怖症の人には
キツイ仕事でしょう。
一応自分は営業の仕事がメインでしたが
忙しい時は塗装屋の社長から
手伝いを頼まれたりしました。
この記事を書いてる今日も実は
塗装の仕事の手伝いをしてきました。
だから塗装の記事を書こうと
思ったわけです。
何故ならパチンコのネタは
そろそろ尽きてきたのが正直なところ…
書く内容も以前の記事と
どうしても似通っています。
ということで今回は塗装のお話です。
それで塗装と言うと
本来はどういう工程で作業するのか
知ってる方はいるでしょうか?
ただペンキを塗ればいいという
わけではないのです。
屋根塗装を例にすると…
塗る前に先ずは水洗いです。
・高圧洗浄で洗います
・たわしのようなもので
表面を擦り綺麗にします
・下地塗り(さび止め)
・本塗り1~2回
これがいわゆる本来の
ペンキのメーカーの正式な
指示のやり方です。
ペンキの仕様書には
このように塗って下さいと
説明してるのです。
いきなりペンキを塗るのではなく
その前に下地を塗って下さいとね。
下地とは屋根と本塗りのペンキを
密着させる役割といったところです。
これは金属のトタン屋根だけではなく
外壁塗装にもそれ用の
下地のペンキがあるのが普通です。
実際の工事は…
ところが下地も塗らずに工事している
業者は結構いるのです。
それどころか下地は勿論
本塗りも1回で済ますことも…
色々原因はあるのですが
その多くは予算です。
契約した金額が安ければ
その工程を省くのです。
ペンキ自体はそんなにしません!
1缶1万前後ですから
ものにもよりますが…
(安いものもあれば高いモノもある)
問題は人件費なのです!
塗りを1回増やすだけで
1~2日かかります。
そうなれば職人の日当も
その分かかるのも当然です。
屋根だけなら簡単ですが
屋根も壁も全部となれば
結構時間がかかります。
どこの業者も赤字ではやりたくないのです。
それは当然のことです
商売ですから…
つまり充分な契約金なら
ちゃんとやるよ…
という意味でもあります。
でもお客さん自身説明されないと
下地とかそんなの分かりません。
知らないことをいいことに
カツカツな金額の場合は
工程を省くこともするのです。
それにやはりお客さん自身
1番の関心はどのくらい
お金がかかるかです。
全面塗装は決して安くはない金額です
中には色んな業者に見積りをとらせ
安いところに頼むことは
日常茶飯事のことです。
10年経てば家も色んな所が
傷んできます。
そのままほっとくわけには
いかないのは確かです。
近所の目もあるし
塗装もする金も無いのかと
思われたくはない見栄もあります。
でもやるからには
ナンボでも安く済ませたいのは
誰にも思うことです。
それに塗装というのは
簡単なものに見えることもあって
正しいやり方なんて知らないのです。
どこの業者もやることは同じだと
思ってるのです。
そしてナンボでも安くと考えてる人には
工事内容のどんな塗料を使うとか
どんなやり方でやるかは
あまり関心を示さないのです。
「ただ塗るだけでしょ?」
こんな感じでしょう…
中には塗装することしか考えず
コーキングや傷んだ軒天
穴が開いてる雨樋などは何も言わず
塗装だけしていく業者も…
折角、足場を架けるのです
どうせなら足場が無いとできないことも
一緒にやった方が結果的に安いです。
確かに一部の雨樋交換とか
簡単なものなら
塗装屋でもできることがあります。
でも専門の板金屋じゃないと
できないこともあります。
板金屋にもお金がその分
かかるかもしれませんが
塗装工事が終わり足場を解体してから
そこも直したいと言われても
また別途足場代がかかることに…
見積の段階ではその時には
分からないこともあります。
近くに寄らないと
傷んでる箇所が分からないのもあり
工事が始まってから
気が付くこともあります。
一応お客さんには
ここが亀裂や傷みが酷いと
報告はします。
でも追加工事ですから
サービスではなく別途追加料金は
発生してしまいます。
そこでそれが払えない場合は
仕方ないので進めるしかありません。
何でも予算次第!
よくニュースや特番で
悪徳リフォーム業者の特集を
組むことがあります。
確かにそういう業者が
いることは確かなのです。
お客さんが素人で知識が無いことを
いいことに面倒な工程を省いたり
マズイやり方をして失敗しても
「これはこういうものです」
と誤魔化すこともあります。
実際そういう業者が工事した家も
何軒か見てきました。
塗装で言うならハケやローラーで塗らず
吹き付け(スプレーガン)で塗る業者。
(吹き付けだと塗膜が薄くなり
剥がれやすくなる)
塗り方がド素人丸出しの業者
見えない箇所は手を抜く業者
経費を抑えようと
とにかく急がせる業者(社長)
社長自身が塗装の知識が無い業者
とにかく大工や水道屋とかに比べて
塗装屋はピンキリでハズレが多い。
その一因には塗装屋は
ハシゴとペンキがあればできる
仕事なので初期費用が
他業種と比べて安いからです。
だから塗装屋を起業する
ハードルが低いので
素人が簡単に始めれるのです。
そこにペンキなんて
塗ればいいんだろ?
という浅はかな素人考えも働きます
そのハシゴさえ自前で持っておらず
お客さんのハシゴを借りて
作業してた業者を見た時は
ビックリしましたよw
呆れることはそうですが
いくら何でもそれはないだろう
という感じです。
お客さんから道具を借りるなんて
恥ずかしくないのか?
10年塗装職人してるという人でも
社長や現場の責任者が素人だと
知識・技術も無い職人になるので
全然使い物になりません。
このように確かにいい加減な
業者も多いことは事実なのです。
それでも…
それでも真面目な業者でも
予算次第では
手を抜かざるを得ないのですよ。
基本商売ですから
赤字ではやりたくありません。
仕事が無くヒマだと
安くてもやる場合もあります。
職人を食わせないといけない
責任が社長にはありますからね…
でも赤字を出さない為に
ナンボでも早く工事を終わらせようと
仕事が雑になるのです。
だから値段が安いということは
安いなりの仕事になるのです。
業者だって儲けが充分あれば
ちゃんとやろうとなるし
手を抜かず丁寧に仕事します。
ですが昨今、ホームセンターはおろか
ヤ○ダ電機とかもリフォームを
手掛けるようになり
大手の強みで広告をバンバン打ち
競争が激しくなってきてます。
個人の塗装屋や大工は
同じ戦略は取れません。
なかには「住宅の全塗装で
30~40万でやります」
こんな広告を打ち
安さを売りにする業者もいます。
でもその工事した家を見れば
やはり安いなりの仕事しかしてない。
(下地も塗らず1回塗り)
でも素人にはその違いが
分かりませんからね~
特に工事し終わったばかりだと
ピカピカと光り良く見えます。
1回しか塗らなくても
規定通り何回塗っても
終わったばかりだとどちらも
良く見えるわけですよ。
でもこれが3年…5年と
年月が経ってくると
1回しか塗らなかったところは
もうボロボロと剝げてくる。
そこでクレームいれても
もうその業者が廃業してたり
3年保証しかしないだの
ああだこうだ言って
逃げる業者が結構多いです。
直しても金にならないからです!
そこで直せば信用ができ
次の仕事に繋がるかもしれないのですが…
面倒臭くてやりたがらないのです。
それでもちゃんと安くても施工を
頼むこともできます。
色々ありますが
挙げると…
・春一番か冬前
・足場を持ってる業者に頼む
・大手や営業を通さないで直接頼む
・知り合いに職人がいるなら日当で雇う
一つ一つ説明します!
・春一番か冬前
塗装や外壁貼り付け工事は
冬は雪で出来ない場合が多い
だからまだ春が訪れてない
少し寒いくらいの時期は
どの業者もヒマしてます。
だから安くてもやるという業者も
あります。
同じく冬前は段々寒くなり
塗装に適してるとは言えません。
それは素人にも解ることです。
だから寒くなると頼む人が減り
ヒマになってくる業者もいます。
そういう時が値段交渉すれば
安くてもやると応じてくれる
業者も出てくるでしょう。
・足場を持ってる業者に頼む
塗装屋の中には自分達で足場を
持ってる業者もいます。
つまり足場屋を
頼まなくてもいいわけです。
持ってない業者と持ってる業者では
持ってる業者は圧倒的に有利です。
仕事が取りやすいからです。
足場から儲けなくても
経費だけで出してくれれば良いと
行ってくれる業界もいます。
一般的な住宅の足場代は15~20万
でも足場を持ってれば
その半分以下で済む場合もあります。
・大手や営業を通さないで直接頼む
ハウスメーカーやホームセンター
大手の建築会社で工事を頼むと
値段が跳ね上がります。
自分達と施工する下請けの業者と
それぞれ儲けを取るからです。
口では下請けではなく
直接自分達でやりますと
言うところもありますが
そんなことはありません。
そして高額になる理由を
色々ともっともらしく説明します。
高い材料(塗料)を使ってるだとか
普通は2~3回だけど
うちは4回塗りますとかね。
確かに高い塗料もありますよ。
でもいくら高くても
施工料金が倍もするほど
高くないですw
直接頼まないで誰か間に挟むと
値段が高くなるのです。
そういう意味では訪問販売等もそう。
営業の人に給料(歩合)を払う為に
その分値段が上乗せされます。
自分は営業してた頃は
少しでも高い値段で契約する為に
粘ったものです。
高い程自分の取り分が
多くなるからです。
・知り合いに職人がいるなら日当で雇う
1番安く済ます方法を教えますw
前提として知り合いに
塗装職人がいることが条件ですが
材料も道具も自分で用意し
知り合いの職人に
日当で雇うことです。
会社を通さないで
個人的に直接職人に頼むのです。
こんな感じで…
「塗料もハケもハシゴもこっちで
用意するから暇な時でもいいので
やってくれないか?」
「やってくれるなら
あなたが今勤めてる日当分より
多く払うからさ?」
日当1万の人なら1万2~3千円
払うからと言えば
やってくれる人もいます。
日当分のお金や材料費はかかりますが
業者に頼むより儲けを
取られることは無いので
結果的に安く済みます。
とまぁこんな感じで
やり方次第では安くてもちゃんとした
工事を頼む方法はあります。
自分なら最後の方法を
選ぶでしょうね。
ただ暇な時にやりますので
時間はかかることだけは言っときます。