前回からの続き…
パチンコとの出会い! 2話
ミスを犯すことに…
最初は戸惑いましたが
パチンコ店に就職して1週間も
すれば大体仕事も慣れてきました。
自分で言うのもなんですが
結構、真面目な方だったと思います。
それでもパチンコ打ったことがないので
お客さんの言ってる意味が
理解できなくて苦労しました。
相変わらずパチンコ用語が
分からないので質問するのですが…
やはりパチンコ打ったことのない人に
説明するのは難しいらしく
説明聞いてもしっくりこないのです。
しっかり理解できたと言い難く一応は
「ハイ、ハイ!」
と返事はしますが
いまいちよく分かっていなかったのです。
疑問をぶつける相手は決まって
2~3日前に自分よりも早く入社した
他店でスタッフ経験がある
一回り年上の同僚によく聞きました。
同じ時期に入ったこともあり
先輩に聞くより声を掛けやすかったからです。
その人は当時20代後半で人当たりも良く
大卒でも自分のような高校中退の者でも
見下した態度を取らず好感が持て
嫌われる要素が無い
誰からも好かれるような人で
キアヌ・リーヴス似の人でした。
その人を今後、大野(仮名)さんと呼称します。
その大野さんは以前
他のパチンコ店に勤めた経験があり
同じ新人の立場でも
ハッキリ分かるほど即戦力の人材でした。
自分はと言うと…
大野さんに頼りっぱなしで
何か分からない事があると
いつも大野さんに質問してました(笑)。
今考えると少々ウザかったかも?
そんなこんなで何とか自分なりに
頑張って働いていました。
働いていてキツイのは誰かが休憩中に
ホールスタッフが少ない時に限って
ランプがいっぱい点くことです。
そしてそのパチンコ屋の会社は
勤務時間が固定で自分は遅番でした。
遅番ならずっと遅番と…
交代制ではなかったので閉店間際の
出玉の交換ラッシュがキツかった~
何より嫌だったのは
新台入替の作業で
新台の運搬作業がかなりの重労働でした。
大型トラックから店内の設置場所まで
運ぶだけなんですが
これまた結構な重さで…
特にスロットはマジ重い!
汗ダラダラになります!
最初は業者の人がやるもんだと
思ってましたから
「エッ💦ウチらがやるの⁉」
と…愕然としました。
業者の人は新台の配線を繋いだりするだけです。
「なんかずるくねぇ?」
と…正直思いましたが素人の者が
配線をいじれるわけでもないので
仕方がありません。
要するにスタッフは…
大事?な荷物運び要員なのです。
しかも設置作業は時間もかかるので
いつもより帰宅時間も遅くなります。
ようやく作業が終わったかと思ったら
最後に新台の試し打ちです。
これは新台が問題なく
作動するか試す作業で
他にも回転数(釘)を
把握する意味もあります
その時は分からなかったのですが…
そしてこの試し打ちは興味津々でした。
というのも1度パチンコを
打ってみたいと思っていました。
仕事してる傍らで喜怒哀楽して
打ってるお客さんを見て
「そんなに面白いもんなのかな~?」
毎日来る人もいたし
数時間で何万も勝つ人を見て
打ってみたいと思う様になっていました。
ただやっぱり打ったことが無いので
1人でパチンコ屋に行くのは
抵抗があったし何より負けて
お金を失うのは怖かったのです!
だけど自分のお金を使わないで
打てる機会が訪れました。
なのに何故か打ちたくなさそうな態度で
仕事だからやるみたいな…
雰囲気を醸し出して打ちました(笑)。
打ちたそうにすればダメ人間に
見られるかもと
あの時はそう思ったのかな?
で…試し打ちした新台なんですが
何の新台か忘れました。
思い出せません!
その時の打った記憶を辿ったのですが
「つまんない!」
でした…
いや本当に何で
そう思ったのか考えてみた結果…
やはりパチンコの醍醐味である
大当たりを引けなかったのが
原因かと思います。
なんだか見たこともないキャラが
画面の中動き回ってるだけで
(当時はまだタイアップが少なくメーカーオリジナルのキャラを使用してた)
特に熱そうなリーチもかからず
約30分で試し打ちが終わりました。
正直どこが面白いか分かりませんでした。
自分のお金を使ってなくて
感情移入出来なかったのもあるかと思います。
なんやかんやで
初打ちの印象は良くなく
後ろから偉い人から
「保留4で止めろ」
等の指示がきて
楽しむ雰囲気ではなかった。
(試し打ちなので回転数を把握する為には打ちっ放しは意味ない)
だがパチンコ初心者には
その指示する意図も理解できず
監視されながら打ってることもあって
全然楽しめなかったのです。
そんなこともありプライベートで
パチンコ打ってみたいという
気持ちはすっかり無くなりました。
そして相変わらずパチンコの知識が無いまま、仕事する事になるのです。
そうしてるうちに
ある日とんでもないミスを
犯す事態が起こるのです。
パチンコの知識が無いことが原因で
犯したミスなのですが…
その説明の前に当時はもうCR機が
メインで今と主流の機種と変わりません。
ですがまだ現金機というのも
存在していました。
CR機と同じで羽モノと違い
画面があるのは同じなのですが
現金機は確変が存在せず時短しか付いていなかったのです。
(確変とは?確率変動の略で大当たり確変が高くなり当たりやすくなる)
ここで問題が起きるのです。
どういうことかと言うと
データランプの点滅パターンが
確変でも時短でも同じなのです。
当時は確変中で閉店時間を迎えると
大当たり1回分サービスする
のが当たり前でした。
ある時、いつもの様に閉店間際になり
確変中のお客さんがいるかどうか
ランプを見て探してました。
もう大体オチが見えたと思いますが(笑)
そうです!
確変が無い現金機の時短中のお客さんに
大当たり1回分出してしまったのです。
現金機には確変が無いのは
知らなかったのです(笑)。
CR機にも確変と時短があって
ランプではなく画面の背景の色等で
見分けるのですが…
そんなこと打ったこと無いので知りようがありません。
また機種の種類やメーカーの違いで
それぞれ違います。
ですからそこまで細かく
誰も教えませんでした。
それで間違いだと気付かず
打ってるお客さんのところに行き
「もう閉店時間ですので終了になります。大当たり1回分はサービスさせて頂きます。」
と…そしたらお客さんの方が
「エッ⁉」
と…なり戸惑ってましたが
大当たり1回分サービスすることを
知らないんだなと…
その時はそう思い
アタッカーに玉を流し込みました。
そしてそれを見て不審に思った
大学生(名前は思い出せない)のバイトに
「その台確変じゃないよっ、それ時短中だからっ」
と、「何やってんの~」
みたいな感じで
呆れられながら言われたのです。
今度は自分が…
「エッ!」
っとなり真っ青になりました。
やってはいけないことをしたと
直ぐに理解しました。
が…時すでに遅し!
アタッカーに全部玉を流してしまいました
何故お客さんがビックリしたか
その時解りました(笑)。
(どうしよう、どうしよう)
と考えましたが
今更「この出した分は無しで」とは言えず
仕方ないのでその分も含めて
ジェットカウンターに全部流しました。
最後にレシートをお客さんに渡すと…
ニヤニヤして受け取りました。
(ムカつく顔してた)
あ~店長に何て言われるのかなぁ~と
危惧してたのですが…
特に何も言われませんでした。
この事実を把握してたかどうかは
結局分からず仕舞いに終わりました。
そして閉店作業を終え仕事が終わると
大野さんにその一部始終を話ました。
「マジかー(笑)」
と言われ
そして丁寧にCR機と現金機の違いの
説明を受けたのですが
やはりパチンコに詳しくないので
いまいちピンときません。
それを察したのか…
「じゃあ今度給料入ったら一緒にパチンコ打ちにいこう」
ヤン「え~」
「いや、やっぱり自分でパチンコ打ってみないと分からないって」
「それに従業員がパチンコの事解らないのはマズイだろ?」
と…もっともらしい事を言われては
反論の余地もありません。
(ん~まぁ仕方ないか~)
と、腹を括りました!
それでその日は取り敢えず解散し
後日改めて給料日がきたら打ちに行く日を
決めようということになり
やらかした事を後に引きずりながらその日は帰りました。
続く…
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